子宮筋腫(粘膜下筋腫)治療覚書

子宮鏡手術の記録ってあんまりないので書いてみました

術後8か月(2度目の子宮鏡検査)

実は、術後半年を過ぎた10月末から、

そろそろいいか、ということで、どちらともなく避妊をやめていた。

このまま自然に妊娠したらいいな〜、半年検診では妊娠反応あったりして、

なんて呑気に考えていたところへの「再発&再手術(勧告)」だったので、

そりゃあ落ち込んだ。

 

しかし、再発して、

夫とちゃんと向き合って「子どもがほしいか?」ということを話し合えたので、

そういう意味では、家族としてはひとつ先に進んだように思う。

(夫の返答は「まあ、できれば…」だった。

泰然自若、またはマイペースな夫である)

 

2016年12月中旬(術後8か月)

子宮鏡検査のために病院へ。

検査枠だったので待つこともなく、予定時刻ぴったりに名前を呼ばれた。

主治医「今月はまだ生理きてない? そう。じゃ、子宮鏡やりますね」

わたし「(おっおう、妊娠の可能性は?とか聞かないんかい。

まあエコーすればわかるけど)はい」

 

内診台のある部屋は、受診者側にもモニターがついていて、

エコーの様子を見ることができる。

子宮鏡検査のために子宮内に流し込まれた水が超音波で動いているのが見えた。

主治医が子宮内の腫瘍にカーソルを合わせ、メジャーを当てるように大きさを計測するのを目で追っていると、数値が15mm、14mmと出る。

2月に初めて子宮筋腫を指摘されたときとほぼ同じ大きさだ。

 

検査後の主治医との会話を箇条書きで。

・今回見つかった筋腫は4月の手術での取り残しが大きくなったもの。そもそも、半分筋層内にめり込んでいたから、全部取ることはできなかった。

・現在は生理前で子宮内膜が肥厚しているので、なんともいえないが、子宮鏡で見た限りは粘膜内に納まっている。MRI検査を受ければ状態がはっきりわかる。

・(2個ある筋腫の1つを4月の子宮鏡手術で取ったと聞いたけど、もうひとつはどうなってる?)そちらは筋層内に埋まっているので子宮鏡では取れません。MRI検査では、そちらの現在の状態もわかります。

・(手術は受けなければいけないか?)仕事が忙しいなどの理由で遅らせたい場合は投薬治療で小さくすることもできる。(リュープリン治療のことらしい)

・(また手術して、半年くらいしてまた再発して…の繰り返しにならないか?)うーん、まあ、その可能性はあるねえ。

・(わたしが不安なのは妊娠のタイミングです)だったら早く受けるに越したことはない。このタイプの筋腫は妊娠の可能性を下げるのは確実。

・(そういや先月の血液検査は)あ、失礼いたしました。11月がヘモグロビン11g/dL、4月の採血では12g/dLだから、ちょっと貧血だね。貧血と正常のちょうど境目くらいの数値です。

 

そして年明けのMRI予約をして本日は終了。

 

車で迎えに来てくれた夫は、再発&再手術と聞いて、訝しんでいるようだった。

「手術を受けたせいで大きくなったってことはないの?

 筋腫って15mmで成長が止まるものなんじゃないの?」

と、トンチンカンなことを言っていたが、

彼なりに心配(と少々の医療不信)しているのだろう。

わたしも助手席で「もう、どうせえって言うんじゃああ」と喚いてしまったが、

とはいえ、子宮と生理がある限り筋腫は再発するもんだし、

粘膜下にできてくれたから、早期発見&治療に繋がったわけで、

なんなら入院をきっかけに夫と入籍できたわけで、ある面では「サンキュー筋腫」なのだ。

 

まあ、とっとと再手術受けて、主治医に太鼓判押してもらって、さっさと子作り再開だな。

30歳までに妊娠できるといいなあ、と思っていたけど、天の采配にお任せということで。

 

術後半年(再発)

7月以降の生理の状態。

 

7月 来ず

8月 8日〜14日(およそ43日周期)

9月 3日〜7日(生理なのか謎の不正出血っぽい性状)

10月 6日〜11日(33日周期。2日目くらいにひどい生理痛。量も多し)

11月 18日〜24日(42日周期。生理痛はなかったが、量はやや多し)

12月 19日現在 来ず

 

まともに30日前後で来る月もあれば、

40日すぎて生理が来なくて、あれ…妊娠…?と思っているうちに来る月もあり。

気まぐれな子宮(というか卵巣)(というか下垂体?まあいいか)である。

 

さて。

術後半年検診を10月中旬から11月中旬までに受けてね、

と主治医から言われてはいたが、

結婚式準備やら激務やらでまともに休みがとれず、

11月下旬の土曜日にやっとエコーを受けてきた。

 

結果…

「再発してるねえ。」

困った笑みの主治医。

 

主治医「また子宮鏡検査受けてね。」

わたし「検査受けても、手術しないって選択肢はあるんですか?」

主治医「うーん…。手術したほうがいいと思うけどねえ…。」

 

家に帰って落ち込んでいたら、

夫が「たまには一緒に遊ぶ?」と誘ってくれた。

励ましてくれたのだろう。感謝。

術後3か月半

生理がこーへん…

 

ここのところの生理

4月9〜12日

5月14〜19日

6月21〜25日 (←おっ、37日周期くらいか?)

7月27日 来ず(あれ…)

8月3日 来ず(あれ……)

 

ここ1 週間ほど37度前半の微熱と、軽い悪心、倦怠感。

妊娠するようなことなどしてないぞ…?(妊娠するほどには…)

はよ生理来い。心ゆくまで酒が飲みたいんじゃ。

明日朝来てなかったら念のため検査薬使う。夜飲み会だから。

 

術後2か月(子宮鏡検査)

2016年6月

 

手術から2か月が経過し、2回目の生理も終わりかけだったので子宮鏡検査を受けた。

これは本来術後1か月で(つまり先月)受けるものだったが、

婦人科とは全く関係のないケガのために延期した。

 

ちなみに前回の検査からの経過はこんな感じ。

4月末 ホルモン剤12日分開始

5月頭 婦人科とは全く関係のないケガ。

5月中旬 術後初めての生理。2日目は量が多かった。期間は6日間。

6月中旬 術後2回目の生理。38日周期。

 

診察室にて。

主治医「いま生理どんな感じ? 量とか生理痛と変わったことありますか?」

私「今日で4日目です。2日目は結構量が多くて1〜2時間に一回はナプキン変えてました。

あと、経血の性状が術前までと違って、赤い絵の具を溶かしたみたいな真っ赤でサラサラの血です。

腹痛はあるけど、これまでは生理痛がなかったので、これが生理痛かどうかはわかりません」

主治医「うーん……(渋い顔)まあ検査してみましょう。」

 

検査自体は15分くらいで終了。

 

主治医「手術で取ったところは綺麗で、再発したり、残っている方も大きくなったりしていないですよ。残りの薬(フロモックス)飲んでくださいね」

私「(やべっ、抗菌薬飲むの忘れてた)は、はい」

主治医「次は術後半年でエコー検査します。10月くらいに僕の外来予約取ってくださいね」

私「あのー、妊娠のタイミングって?」

主治医「ああ、いつでも妊娠を目指していいですよ」

 

というわけで次は半年後だそうだ。

妊娠しててもエコー検査するのだろうか(妊娠する予定ないけど)。

フロモックスは家に帰ってから気休めに服用。

 

術後の生理の状況まとめ

不正出血:なし(術後は10日くらい出血していたがその後はなし)

周期:38日(もとが30日〜45日)

生理痛:なし?(もともと生理痛はなし)

血液量:2日目が特に多い

血液の性状:サラサラで水っぽい血。褐色じゃなくて真っ赤。

 

不正出血がなくなった以外はこれといって変化がない、

というか不安要素が増えているのだけど……。

術後の初回診察

2016年4月末

手術が終わって2週間。病院に行ってきた。

退院後2日目くらいから出血があって、なかなか(10日くらい)止まらなかったのでちょっと心配していた。

主治医「筋腫はキレイにとれたからね。何か術後気になることはありましたか?」

私「カンジダっぽくなっちゃって、ものすごい痒くて辛かったんですけど、関係あるのかなと思って」

主治医「そりゃー、入院手術なんて大きなストレスだから、カンジダになることもあるよ。いまもうなんともないならほっといていいよ」

私「(そういうものなのかなあ……)それと、まだ血が止まってないんです」

主治医「じゃ、1週間分止血剤出しておくね」

というわけでトランサミンカプセルをもらった。

 

主治医「来月、また子宮鏡検査しますね。生理不順なんだっけ? 生理直後じゃないと検査できないから、生理を起こさせる薬を2週間飲んでもらうね。飲み終わると、2日くらいで生理がくるから」

というわけでホルモン剤も出た。

 

止血剤にホルモン剤(副作用:静脈血栓症)なんて、めっちゃ血が固まりそうな飲み合わせだなあと思って、薬局で確認してみたら「問題ないですよ」とのこと。

それでも、服用期間中に「車に5時間乗って移動する」という予定があったので、乗車当日は水分摂取と下肢の運動に努めた。

 

結論から言うと何もなかったです。

あと、トランサミンは「シミが消える薬」としても処方されるらしく、「これを飲んだら肌が明るくなるかも……!」と淡い期待をしてマジメに飲んでましたが、それもなかったです。

服用を忘れがちな患者さんには「この薬は副作用で肌がキレイになります」って伝えるといいかもしれないと思いました。

術後1週間(職場復帰)

2016年4月下旬

月曜に出勤したら先輩に「アラサーグマちゃん、先週はゆっくり休めた?」と聞かれたので、「実は入院して手術を受けてました」と言ったらびっくりされた。

(部位が部位なので事務方の人と上長にしか報告してなかった)

よっしゃ今日からバリバリ仕事するぞー!

と、思ったのもつかの間。

 

退院日あたりにできた口内炎が週末のあいだにものすんごい成長をとげ、小指の爪くらいのサイズになり、しかもできた場所が唇のすぐ裏でモロに食物が触れる場所であり、食事のときは半泣きだった。

お腹の調子もすぐれなくて、腹痛というほどの腹痛はないものの、水様便に近い下痢をして、何度もトイレに駆け込んだ。

からの、肛門周囲のカンジダ(だと思う。ストレスと下痢と抗生剤の副作用。猛烈な痒さで夜中何度も目が覚めるレベル)

からの、睡眠不足。

仕事のパフォーマンスだだ下がり。

そして、職場は結構棚の高いところに必要な物品がしまってあったりするのだが、手術直後であんまり背伸びやらジャンプやらするわけにもいかず、そろりそろりと取ったり置いたりして疲れてしまった。

金曜の夜は給湯室でちょっぴり泣いた。

というか、通勤に使っている路線は乗客の民度が低いと有名な某鉄道で、帰宅ラッシュ時にお腹をカバーするのも結構ギリギリ、いまここで痴漢にでもあったら死を意味するな(どっちかが)と思った。

ので、家に帰って布団をかぶって「もう頑張らないって決めたのに頑張っちゃったよー。これじゃ手術してもなにも変わらないよー」と泣いた。

心身ともにダウナーな新妻をよしよしと慰めてくれる夫は本当に菩薩だと思った。

 

退院直前、病棟の看護師さんからは「異変があったらすぐ病院に電話してね! 出勤してから電話しないでね!」と言われていたので、お尻が痒くて辛いのも電話しようかと思ったけど、そうこうしているうちに1週間くらいで治った。

 

入院3日目(退院)

2016年4月中旬

麻酔が効いていたのか、術後すんごい寝たのに夜もすんごい寝られた。

ちなみにこの日、日本列島は激震だったのだが、テレビカードを買ってなかったのでタイムスリップ状態。退院してからニュース見てびっくりした。

朝ごはんを食べ、退院に向けて荷物をまとめる。

シャワーを浴びていいか看護師さんに聞いたら「アラサーグマさんは今日退院だから、家で浴びてね」と言われてしょんぼりした。

10時に夫が迎えにきてくれて、退院手続きをして車で帰宅。

退院祝いにとオムライスの専門店に行って、結構なランチセットをおいしくいただいてしまったが、あとでちょっとお腹痛くなって後悔した。

 

実家の母にも報告のため電話した。

「もう退院したの? これからお見舞い行こうと思ってたのに」とびっくりされ、「お見舞いのもの持ってアンタの家行っていい?」と言われたので、気持ちに感謝しつつ、やんわり断る。

この「お見舞いのもの」は後日送ってくれた。レトルトのスープやカレー、缶詰、ちょっとしたおつまみだった。感謝。

 

なお、車の中で夫から手術直後の状況を聞いた。

・手術は15分くらいで終わって、主治医の先生が除去した筋腫を見せてくれた

・2つあった筋腫の子宮に埋まってた方は取りきらなかったのでそのうち追加手術するかもしれないらしい

・2回生理が来たら妊娠していいって

・予想していたよりアラサーグマが動けた&しゃべれたのでびっくりした

 

週明けから職場復帰だ! ということで、土日は一生懸命だらだらすることにした。